若者に向かって「若い頃は遊んだ方がいいよ」というおじさん、いるじゃないですか?ずっとあれ、なにが言いたいんだろう…と思って考えたんですよ。
先日もスーパー銭湯に泊まってたんですけど、小さなバーのあるお店で、カウンターにおじさんが座り、大学生風の男女のスタッフに「若い頃は遊んだ方がいいよ。年取ったら遊べなくなるから」と言ってました。
もはや定型文みたいになってるこの一文。おっさん全員のスマホに「わ」って入れたら「若い頃は遊んだ方がいいよ。」って出たら便利なんじゃない?というぐらい、おじさんの言ったことのあるフレーズトップ10に入るぐらいこのフレーズを言ってません?
なぜおじさんは「若い頃は遊んだ方がいい」というのか?
一見するとこのフレーズ、おじさんの後悔の言葉のようにも感じますよね。
要は「俺は若い頃一生懸命頑張って遊べなかったことを後悔しているから、君は遊んだ方が幸せになれるよ」という好意的に見るなら反面教師的なアドバイス。
ただね、僕は知っています。おじさんが自分を卑下して相手にアドバイスすることなんて、ほぼあり得ないということを。おじさんはマウントを取りたがる生き物です。自分が相手より上だと思い込み、お前はまだまだ若造だと言いたくて仕方ない生き物だと僕ちんはお利口さんだから知っています。
つまり、一見すると、後悔の念から出る言葉に見えますが、それは絶対にあり得ないんです。おじさんは自分を卑下することはない。自分の人生に絶対の自信を持っているのがおじさんという生き物だ。
おじさんが自分を下げて相手を上げる??は??野球を見れば「あのピッチャーはダメだ」とか、テレビを見れば、「あの俳優はダメだ」とか、「あの俳優は演技が下手」とか、クイズ番組を見れば「これぐらい俺でもわかるよ」とか答えた出てから言うような、自分を棚どころか、スカイツリーのてっぺんぐらいまで上げて平気で相手を見下す、あのおじさんが??
あげるわけないでしょう。
おじさんがしていることは、自分を下げるように見せて、一見いい人感を出して相手を卑下するという高等マウントテクニックです。
おじさんはずっと「俺のようになれ」と言っている
「若い頃は遊んだ方がいい」というフレーズに潜む、おじさんがおじさんである理由をお話ししましょう。
実はこの「若い頃は遊んだ方がいい」というフレーズ、この後に続きがあります。
これはほぼ必ずついてくる言葉で、昨日のスーパー銭湯のおじさんもそうでした。
その言葉は、「俺も若い頃は無茶したよ」です。
いくつかパターンがあり、「俺も若い頃は遊んでたなー」とか、「俺も若い頃は海外を…」などの具体的な話もありますが、言ってることは一緒。必ずついてきます。
「俺も遊んできてこうなったから、お前も遊んでいれば俺のようになれる」
ということです。つまり、おじさんの言いたいことは俺に憧れろ!ということです。
俺はすごい。俺は本物。俺はイルでドープだぜ!ということです。人生がフリースタイルダンジョンなんです。おじさんは全員ラッパー。おじさんは東京生まれヒップホップ育ちなんです。戦っているようでダンジョンに迷ってるだけでは?舐めた先でボロボロに犯されるゴブリンスレイヤー一巻。
おじさん、策に溺れる
おじさんの思考は上記で間違い無いでしょう。
ただし、実はこれ、墓穴を掘りまくっています。
だって、「今は遊べていないってこと」ですからね。
俺はもう遊べないから、遊べるうちに遊んでおけってことなんですが、普通に考えて人が憧れるのはおっさんになっても自由に遊んでいる人でしょ。あなたには憧れません。
年取ったら遊べない人に誰が憧れるんですか?
おじさん策に溺れるとはこのこと。
と言いつつ、僕も先日後輩の学生に「社会人になったら遊べなくなるよ」と言ってました。僕氏策に溺れる。
今日はそんなところで。
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